にく【肉】

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数え方(読み方)・単位

一塊 (ひとかたまり) 、一本(いっぽん)、一枚 (いちまい) 、一切れ(ひときれ)、一片 (いっぺん)

解説

牛肉や豚肉の場合、大きな塊 (かたまり) は「塊」、スペアリブなどの骨付き肉は「本」で数えます。ステーキ用やトンカツ用に切り分けたものは「枚」、ひと口大なら「切れ」「片」、薄切り肉は「枚」で数えます。

鶏肉 (とりにく) の場合、丸ごとは「羽」、胸肉やもも肉、ささ身は「枚」「本」、手羽などの骨付き肉は「本」で数えます。

挽肉 (ひきにく) (ミンチ)の小売単位は、「グラム」などの重さの単位や「パック」などを用います。

意味

①動物の皮膚におおわれ、内部で骨格を包む柔軟質のもの。主として筋肉の部分。
*文明本節用集〔室町中〕「肉 ニク」
*談義本・風流志道軒伝〔1763〕五「からだには肉(ニク)薄く、顔は皺のみにして頷長く」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕前・一四回「吾們(ともがら)生ながら、彼が肉(ニク)を啖(くらは)んとおもふこと久し」
*論語‐郷党「魚餒而肉敗不食」
 
②食用とする動物の筋肉や脂肪の部分。特に、牛、豚、鶏などのそれをいう。
*不空羂索神呪心経寛徳二年点〔1045〕「能く酒、宍(ニク)及び諸薫辛を断て」
*日本料理通〔1930〕〈楽満斎太郎〉料理法の巻・一「今では刺身といへば、生魚の肉に山葵と醤油をつけて食ふものと誰でも思ってゐます」
 
③果実の皮と種子の間にある柔らかな部分。果肉。実。
*素人庖丁‐初〔1803〕「蠣〈略〉肉(ニク)あえ〈略〉水気をよくとりて煮、梅の肉(ニク)又は常の梅干の肉(ニク)にてもよし〈略〉和て出すべし」
*くだもの〔1901〕〈正岡子規〉「寒さの強い国の菓物は熱帯程にはないが矢張肉が柔かで甘味がある」
 
④(霊に対して)肉体。生身のからだ。また、衣服などをつけない裸の肉体や、性欲の対象としての肉体。
*露団々〔1889〕〈幸田露伴〉四「人類が他の動物より不幸でなくて、幸福なる所以は、肉(ニク)と心とに付て、二つながらの利害を知る故です」
*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一一・八「強烈(はげし)い肉の快楽を貪った後の」
*こゝろ〔1914〕〈夏目漱石〉上・二「女は殊更肉(ニク)を隠し勝であった」

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