にんぎょう【人形】

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数え方(読み方)・単位

一体 (いったい) 、一個(いっこ)、一人 (ひとり) 、一人 (いちにん)

解説

人間の形状をしているものは原則として「体」で数えますが、指人形などの小形のものは「個」でも数えます。また、人形を人間に見立てて「人」で数えることもあります。
⇒マネキン

意味

①木、紙、土などで人の形に作ったもの。装飾品にし、また、これを用いて演劇なども行なう。古くは信仰の対象だったが、中世以後は観賞・愛玩用として発達した。でく。でくのぼう。土偶。木偶。偶人。ひとがた。

*色葉字類抄〔1177〜81〕「人形 ニンギャウ」
*太平記〔14C後〕七・千劔破城軍事「芥を以て人長(ひとだけ)に人形(ギャウ)を二三十作て、甲冑をきせ」
*曾我物語〔南北朝頃〕二・泰山府君の事「この柱のうちに、七尺の人ぎゃうあり、大王のかたちをことごとくつくりうつして」
*多聞院日記‐天正一七年〔1589〕七月八日「築地つき方々人形以下作物出了」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Ninguio (ニンギャウ)。ヒトノ カタチ」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉二・七「其処に飾付(かざりつけ)て在った木像(ニンギャウ)の顔が」
 
②人の形を絵にかいたもの。ひとがた。

*改邪鈔〔1337頃〕「帰命尽十方无碍光如来をもて真宗の御本尊とあがめましましき。いはんやその余の人形においてあにかきあがめましますべきや」
*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「ねり島のうら形に、いかなる絵師か筆をうごかせし〈略〉見るに瞬くなって、さながら人形(ギャウ)とは思はれず」
*浮世草子・御前義経記〔1700〕七・四「硯(すずり)とりよせ人形(ニンギャウ)かいてみるどんな者有」
 
③体を動かさない者、または自分の意志で行動できない者をたとえていう語。

*玉塵抄〔1563〕五五「さうして嬰と云童稚の人を人形にして主と云てが天下をはからうたぞ」
*雑俳・軽口頓作〔1709〕「わがままに・かかがまはする人形どの」
*新撰大阪詞大全〔1841〕「にんぎゃうとは はたらかぬもの」
*太政官〔1915〕〈上司小剣〉七「戸長の時分には戸長があり、町村制の後には村長があっても、それは皆太政官の人形であった」

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