にしき【錦】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい) 、一点(いってん)、一坪 (ひとつぼ)

解説

一般的には「枚」で数えますが、作品としては「点」で数えます。取引単位は「坪」(1坪は約9.2cm2)を用います。

意味

①数種の色糸で地織りと文様を織り出した織物。経(たていと)で文様を織り出した経錦(たてにしき)と、緯(よこいと)で織り出した緯錦(よこにしき)がある。

*日本書紀〔720〕允恭八年二月・歌謡「ささらがた 邇之枳(ニシキ)の紐を 解き放けて あまたは寝ずに 唯一夜のみ」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「錦 釈名云錦〈居飲反 邇之 本朝式有暈繝錦高麗錦軟錦両面錦等之名繝字所出未詳〉金也 作之用功重其価如金故製其字帛与金也」
*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一一月二〇日「なりとほのあそんのよしづき、にしきのから衣、やみの夜にも物にまきれずめづらしうみゆ」
*金刀比羅本保元物語〔1220頃か〕上・法皇崩御の事「にしきのちゃうをへだてざりし国母・女官も」
*浮世草子・傾城色三味線〔1701〕湊・四「錦(ニシキ)の山白糸の滝、流れ木の伽羅を筏に組」
 
②美しくうるわしいものをたとえていう語。

*古今和歌集〔905〜914〕春上・五六「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の錦なりける〈素性〉」
*宇津保物語〔970〜999頃〕菊の宴「織りしける秋のにしきにまとゐしてかりつむ稲をよそにこそ見れ」
 
③秋の紅葉をたとえていう語。
*古今和歌集〔905〜914〕秋下・二六五「たがための錦なればか秋ぎりのさほの山べをたちかくすらむ〈紀友則〉」

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