のう【能】

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数え方(読み方)・単位

一番(いちばん)、一手 (いって) 、一差し (ひとさし)

解説

助数詞・単位の「番」は舞曲の数を数える語です。「差し」は、日本の舞を数える語です。「手」は舞や能などで、一連の動きや技を数える語です。

意味

①よく事をなし得る力。才能。能力。はたらき。

*平治物語〔1220頃か〕上・信頼、信西不快の事「文にもあらず、武にもあらず、能もなく芸もなし」
*正法眼蔵〔1231〜53〕仏性「黄檗いはく、不敢。この言は、宋土におのれにある能を問取せらるるには、能を能といはんとても、不敢といふなり」
*米沢本沙石集〔1283〕一〇末・一「能才覚もなく、戒行・智恵もなくして布施をほしがり、供をのぞむ」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕後・二二回「武運微(つたな)くして嶋守となりたまふうへは、能(ノウ)を匿み光を(うづ)み、時を待給ふべかりしに」
*心頭語〔1900〜01〕〈森鴎外〉「そのさま問題の困難なるに逢ひて、解釈の能(ノウ)は試みらるるものぞと云はんと欲するに似たり」
 
②はたらきのある人。才知ある人。
 
③技芸。芸能。また、芸能や技芸としてほこるべき事柄。
*今鏡〔1170〕八・花のあるじ「若宮と申ししに、御のうも御みめもしかるべき事と見えて」
*名語記〔1275〕五「能の字を人の芸能、所能などにつかへり、心、如何。答、能の字のよみは、よし、あたふ、たへたりなどよめり。しわざのよくたへたるは、のうといはるる也」
*徒然草〔1331頃〕一五「持てる調度まで、よきはよく、能ある人、かたちよき人も、常よりはをかしとこそ見ゆれ」
*俳諧・犬子集〔1633〕一四・雑上「ととよかかよと朝夕にいふ 鶏や犬飼(かふ)事ものふにして〈貞徳〉」
*説経節・さんせう太夫(与七郎正本)〔1640頃〕上「のふがないしょくがないとて、あしてのすぢをたちきって」

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