数え方(読み方)・単位
一目 (ひとめ) 、一針 (ひとはり)
解説
布を縫った糸の目は「目」「針」で数えます。傷口や切開手術の縫合数も数えます。例:「傷口を5針縫う」
意味
①縫いあわせたさかいめ。
*万葉集〔8C後〕一二・二九六七「年の経ば見つつ偲へと妹が言ひし衣の縫目(ぬひめ)見ればかなしも〈作者未詳〉」
*宇津保物語〔970〜999頃〕蔵開上「白き絹をぬいめはなくて、そくひなどしてみるのやうにして」
*源氏物語〔1001〜14頃〕鈴虫「あやのよそひにてけさのぬひめまでみしる人は」
*観智院本類聚名義抄〔1241〕「縫 ヌヒメ」
*スピリツアル修行〔1607〕ロザイロの十五のミステリヨ「ヲンミ テヅカラ トトノエ タマイシnuime (ヌイメ) ナキ ヲイシャウヲ」
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・九「雲母色の雨雲が縫目なしに」
②布の上にみえる縫った糸の目。
*雑俳・笠付類題集〔1834〕「はづかしい・縫目まで皆わらふてる」