ぬの【布】

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数え方(読み方)・単位

①一枚 (いちまい) 、一片 (いっぺん) 、一巻き (ひとまき)、一本(いっぽん)、一点(いってん)、一匹 (ひとむら)

②一反 (いったん) 、一匹 (いっぴき)、一疋(いっぴき)、一締め (ひとしめ)、一幅(いっぷく)

解説

①布の一部や切れ端は「片」、生地店で巻かれて売られている状態では「巻き」「本」、商品や作品としては「点」で数えます。「匹 (むら) 」は巻いた布を数える語です。

②布の単位にはさまざまなものがあります。布1反は、並幅で鯨尺2丈6尺または2丈8尺です。布帛 (ふはく) 2反で「1匹 (いっぴき) (疋)」、絹布10反で「ひと締め」といいます。布の幅を数えるのには「幅 (の) 」を用います。「1幅」はふつう、鯨尺8寸(約30cm)ないしは1尺(約38cm)です。しばしば「三幅 (みの) 布団」「四幅 (よの) 布団」など、布団のサイズをいうときに用います。

意味

麻・苧(からむし)・葛(くず)などの繊維で織った織物。絹に対していう。後世は木綿をも加え、絹および毛織以外の一切の織物をいう。

*古事記〔712〕中「其の王子は布(ぬの)の衣褌(きぬはかま)を服て、既に賤人(やつこ)の形に為りて」
*万葉集〔8C後〕四・五二一「庭に立つ麻手刈り干し布(ぬの)さらす東女を忘れたまふな〈常陸娘子〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「布 四声字苑云布〈博故反 沼能〉織麻及紵為帛也」
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲下「ぬののあを、わたあつくいれて、いとおほうもたせ」
*枕草子〔10C終〕三一二・左右の衛門の尉を「ぬのの白袴、几帳にうちかけ、うへのきぬの長くところせきをわがねかけたる」
*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜上「御す行のぬの四千たんこの近き都の四十寺に来ぬ」
*幼学読本〔1887〕〈西邨貞〉一「おまつさん、あの帆はむしろですか、ぬのですか」

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