ろ【櫓/艪】

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数え方(読み方)・単位

一挺 (いっちょう) 、一丁(いっちょう)、一本(いっぽん)

解説

「挺(丁)」は手に持って使う用具を数える語です。

意味

船を漕ぎ進める道具の一つ。奈良時代に中国から導入され、それまでの櫂(かい)に代わって広く普及した。中世末期までは一木造りの棹櫓(さおろ)を使用したが、近世以後は櫓腕と櫓羽の二材をつないでつくる継櫓(つぎろ)が発達した。櫓杭(ろぐい)を支点として、押す時も引く時も推進力を生じる方式は、流体力学的にも効率がよく、船の推進具として櫂よりすぐれる。櫓羽には樫の木、櫓腕には椎の木を用いる。
 
*枕草子〔10C終〕三〇六・日のいとうららかなるに「ろといふもの押して、歌をいみじう謡ひたるは、いとをかしう」
*平家物語〔13C前〕一一・逆櫓「ともへに櫓をたてちがへ、わいかぢをいれて、どなたへもやすう押すやうにし候ばや」
*浮世草子・新吉原常々草〔1689〕上「是浅草川に近年かの里へかよひふねをこしらへ大かた櫓(ロ)を二挺たてける也」

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