さいけん【債券】

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【数え方・単位】

一通(いっつう)、一枚 (いちまい)

【意味】

①手形証文。
*広益熟字典〔1874〕〈湯浅忠良〉「債券 サイケン テガタ」
 
②国家、公共団体、銀行、会社などが必要な資金を借り入れる場合に発行する公債、社債などの有価証券。
*仏和法律字彙〔1886〕〈藤原忠良・加太邦憲〉「OBLIGATION. Gimu, Saiken (Kaisha tô no ) 義務、債券(会社等ノ)」
*商法(明治三二年)〔1899〕二〇六条「記名社債の譲渡は譲受人の〈略〉氏名を債券に記載するに非ざれば之を以って会社其他の第三者に対抗することを得ず」
*千鳥〔1959〕〈田中千禾夫〉三「あのな、株券と債券だけいただくわけにはいきまへんか」

【語源】

「名物六帖‐人事箋」に「虚債券 ノルテカタ」とあり、「読本・英草紙‐四・六」に「債券(オヒメテガタ)」、「滑稽本・浮世風呂‐四・自序」に「債券(カキダシ)」とあって、「債券」の文字は、近世後半から見えるが、明治初期に従来の手形とほぼ同義で「サイケン」と音読みされたと思われる。それが公債・社債などの有価証券に意味が限定されるのは明治中期ごろからである。

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