さいころ/サイコロ【賽子】

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【数え方・単位】

一個(いっこ)、一目(ひとめ)

【解説】

転がして出る目数 (めかず) は「目 (め) 」で数えます。

【意味】

すごろく、ばくちなどに用いる道具。角(つの)、象牙(ぞうげ)、木材などでつくられた小形の立方体で、その六面に、一から六までの目をきざんだもの。さいつ。さいころ。さえ。さいつぶ。
 
*播磨風土記〔715頃〕揖保「此処(ここ)に銅牙石あり。形は双六(すぐろく)の綵(さい)に似たり」
*催馬楽〔7C後〜8C〕大芹「むしかめの筒 犀角の左伊(サイ)〈略〉五六がへし 一六の左以(サイ)や 四三左伊(サイ)や」
*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕四「双六采 楊氏漢語抄云頭子〈双六乃佐以 今案見雑題双六詩〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜下「かの致仕の大殿の近江の君は、双六うつ時のことばにも、明石の尼君明石の尼君とぞ、さいは乞ひける」
*平家物語〔13C前〕一・願立「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなはぬものと、白河院も仰なりけり」
*徒然草〔1331頃〕一五七「盃を取れば酒を思ひ、さいを取れば攤(だ)うたん事を思ふ」
*たけくらべ〔1895〜96〕〈樋口一葉〉八「賽(サイ)ころ振る事おぼえぬうちは素見(ひやかし)の格子先に思ひ切っての串談(じょうだん)も言ひがたしとや」
*上海〔1928〜31〕〈横光利一〉一一「筒から投げられる骰子(サイ)ころの音が、森閑とした大理石の間に木魂を響かせつつ」
*他人の顔〔1964〕〈安部公房〉黒いノート「いっそサイコロで決めてしまおうかと思ったことさえ何度かあった」
 
「ころ」は「ころがる」「ころころ」の「ころ」と同じ意味の接尾語といわれるが、「賽子」の「子」を「こ」と訓じ、親愛の意を表わす接尾語の「ろ」が付いた語形とする考え方もある。

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