【数え方・単位】
一本(いっぽん)、一株 (ひとかぶ) 、一把 (いちわ) 、一対 (いっつい)
【解説】
植物としては「本」「株」で数えます。供える際は、2把で「1対 (いっつい) 」と数えます。
【意味】
①常緑樹の総称。特に神事に用いる樹をさす場合が多い。
*古事記〔712〕上「天香山の五百(いほ)つ真(ま)賢木(さかき)を根許士爾許士(ねこじにこじ)て」
*万葉集〔8C後〕三・三七九「奥山の 賢木(さかき)の枝に 白香(しらか)つけ 木綿(ゆふ)とりつけて〈大伴坂上郎女〉」
*拾遺和歌集〔1005〜07頃か〕神楽歌・六一〇「近江なるいやたか山のさか木にて君がちよをばいのりかざさむ〈平兼盛〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕葵「斎宮の、まだ本の宮におはしませば、さかきのはばかりにことつけて」
*今昔物語集〔1120頃か〕一〇・三三「或は榊(さかき)を取れる者、員(かず)不知ず多かり」
*色葉字類抄〔1177〜81〕「坂樹、サカキ 日本私記用之 榊 俗用之、賢木 同 本朝式用之」
*観智院本類聚名義抄〔1241〕「太玉串 サカキ」
②ツバキ科の常緑小高木。本州中部以西の山地に生え、神社の境内などに多く植えられる。高さは約一〇メートルに達する。葉は互生し、柄をもち革質で光沢があり、長さ約八センチメートルの長楕円状倒卵形。先は突き出すがとがらない。初夏、葉腋に小さな黄白色の五弁花を一〜三個下向きにつける。果実は径約一センチメートルの球形で紫黒色に熟す。古くから神木とされ、枝、葉を神前に供える。材は緻密で堅く建築、器具用。漢名に楊桐を当てるが誤用。学名はCleyera japonica ▼さかきの花《季・夏》
*無言抄〔1598〕下・四「榊 雑也」
*俳諧・そらつぶて〔1649〕夏「神木は取わきてしるさかきかな」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「サカキ 楊桐」
語源
常に枝葉が繁っているところから、サカエキ(栄木)の義〔仙覚抄・名語記・日本紀和歌略註・箋注和名抄・名言通・和訓栞・紫門和語類集・日本古語大辞典=松岡静雄〕。

