せいき【世紀】

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数え方(読み方)・単位

一世紀(いっせいき)、一つ(ひとつ)

意味

①年代。時代。
*葬列〔1906〕〈石川啄木〉「春秋いく度か去来して世紀また新たなるの日」
*測量船〔1930〕〈三好達治〉街「すぎ去った幾世紀の影を与へてゐる」
 
②およそキリスト誕生の年から一〇〇年を一期として、以後一〇〇年ずつ区切って数える時代区画の称。年代の呼称として用いられる。
*社会平権論〔1881〜84〕〈松島剛訳〉凡例「書中幾世紀と記す者は世代を著す名称にして一百年を一世紀と称す」
*改正増補和英語林集成〔1886〕「Seiki セイキ 世紀〈略〉ダイ イッセイキ、ダイ ニ セイキ」
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉二・五「世紀と云ふは西洋の年代を算ふるに用ふる語で百年が一世紀だと云ふ説明をしたので」
 
③(「世紀の」の形で)一世紀に一度しかないというような意味で用いる。「世紀の大事業」

語源

英語century の訳語としては、当初「百年」「世期」などさまざまな語があり、「世紀」の早い例は、「万法精理」(一八七六)の鈴木唯一訳述の部分に一例見えるが、「世期」の誤表記とも考えられる。(2)の挙例の「社会平権論」の凡例にも見えるが、本文中には現われず、ようやく明治一五年(一八八二)ごろから、新聞・雑誌の記事、書名、辞書の訳語などに使われるようになった。

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