数え方（読み方）・単位
一回（いっかい）、一度（いちど）、一つ（ひとつ）
解説
⇒失敗（しっぱい）
意味
①事業を完成すること。仕事ができあがること。目的を達成すること。
＊類聚三代格‐五・天長八年〔８２４〕四月二一日・太政官符「件使一任永用、既倦成功」
＊史記抄〔１４７７〕一八・日者列伝「古の先生は、いか様にせられたれば成功がありてよいぞ、何にとしたれば敗害がありてわるいぞと云て」
＊和英語林集成（再版）〔１８７２〕「コノ フシンワ イツ seikou （セイコウ）ニ ナリマショウ」
＊落葉〔１８８９〜９０〕〈内田魯庵〉「セルカークの事蹟世に公けになりて之を記述し或はせんと試みしもの多きに係らず一人として成効（セイカウ）せしものなく」
＊真善美日本人〔１８９１〕〈三宅雪嶺〉日本人の任務・三「以て宇内の美術界に向ふて、常勝軍の芳名を博取せんは断じて成功の望なし」
＊吾輩は猫である〔１９０５〜０６〕〈夏目漱石〉九「熱心は成效の度に応じて鼓舞せられるものであるから」
②事業をなしとげた功績。できあがり。成果。また、功を積むこと。年功。
＊菅家文草〔９００頃〕一・奉和王大夫賀対策及第之作
＊至花道（吉田本追記）〔１４２０〕「遊楽の成功長じて用又躰に成れは」
＊新令字解〔１８６８〕〈荻田嘯〉「成功 セイコウ テガラ」
＊新聞雑誌‐七号・明治四年〔１８７１〕七月「期年に至り其成効を〓し御仁恕の御詮議を以て平民の末席列に加へらるる」
④富や社会的地位を得ること。
⑤「じょうごう（成功）」に同じ。
＊源平盛衰記〔１４Ｃ前〕二五・西京座主祈祷事「僧正勅命に依て、成功（セイコウ）の人を召付て」
