せいろう【蒸籠】

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数え方(読み方)・単位

①一段(いちだん)、一組(ひとくみ)
②一枚 (いちまい)

解説

①木製の框 (わく) と簀 (す) の組み合わせからなる道具で「組」「段」で数えます。
⇒蒸し器 (むしき)

②蕎麦 (そば) を蒸籠に盛って出す場合は、「枚」で数えます。例:「天蒸籠2枚」

意味

①釜の上にはめて、糯米(もちごめ)、団子、饅頭などを蒸す容器。木製の方形、または円形の框(かまち)があり、底を簀子(すのこ)にし、湯気を通して蒸すもの。井楼。せいろ。

*邇言便蒙抄〔1682〕臍・器財門「蒸籠 セイロウ」
*浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡〔1712頃〕上「庭の竈は難波津の歌の心よ井籠(セイロウ)のゆ気の大ぎね」
*狂歌・徳和歌後万載集〔1785〕七「せいろうをかさねかさねのめでたさはいくらありてもあかの強飯」
 
②①で蒸した団子・饅頭など。

*大かうさまくんきのうち〔1605頃〕「又一かたには、やきもち、せいろう、あぶりもち、これめせこれめせとあき人也」
*俳諧・鶉衣〔1727〜79〕後・上・五八・弔不幸文「うき世の義理の蒸籠(セイロウ)を贈り」
 
③蒸し菓子、蕎麦などを入れて運ぶのに用いる器。方形、または円形の漆塗りの框(わく)があり、下に簀(す)を置く。飾り積み物にも用いた。特に近世では祝儀に贈る。
*浮世草子・好色二代男〔1684〕二・四「伊勢屋の久左衛門門(かど)は、せいろう山をなし」
*談義本・八景聞取法問〔1754〕四・芸者の楽安「軽業芝居の初日には蒸籠(セイロウ)を積でやり」
*洒落本・通言総籬〔1787〕二「跡のあるせいろうつんである」

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