せいし【誓紙】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一通(いっつう)、一枚(いちまい)

意味

①誓いのことばを記した紙。誓約の文書。起請文。誓文。誓書。

*上杉家文書‐(天正一〇年三、四月頃)〔1582〕上杉景勝自筆書状(大日本古文書三・一〇五四)「いも川もせいしをは成之、昨日さしこし申候」
*太閤記〔1625〕三・信長公御父子之儀注進之事「向後疎意存まじき旨誓紙を以被〓申しかば、秀吉も不〓斜悦給ふて」
*仮名草子・身の鏡〔1659〕中「隠し横目に目付と名付て誓紙(セイシ)をさせ」
*わらんべ草〔1660〕一「此かね、北七太夫、せいしをもって、こんぼうせられしほどにつたへし也」
 
②特に、男女の愛の誓いを記した起請文。遊女が客に与える心中だての誓書。

*評判記・赤烏帽子〔1663〕中川金之丞「施主により或は誓紙或は誓言の手術、うたれ候へども首尾、あわぬことのみて候へる」
*評判記・色道大鏡〔1678〕六「他女の心中を極るは、誓紙(セイシ)のみにて、此外を用ひず、是は大概一紙をとりかはす法也」
*浮世草子・好色一代男〔1682〕六・七「尾州の伝七も、傾城二十三人の、誓紙(セイシ)をつき集め、是も羽織にして」
*雑俳・万歳烏帽子付合大全〔1703〕「酒の座も誓紙の罰をだいじがり」
*浄瑠璃・国性爺合戦〔1715〕唐船「二人が胸とむねとに、起請もせいしもおさめて有る」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)