せきしつ【石室】

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数え方(読み方)・単位

一基(いっき)

解説

古墳の、石で壁や天井を造った部屋のことで、「基」で数えます。

意味

①岩の間にできた、または岩をうがって造った室(むろ)。いわむろ。いわや。
 
*文華秀麗集〔818〕中・和武蔵平録事五月訪幽人遺跡之作〈藤原冬嗣〉「風度松門寂、泉飛石室凄」
*私聚百因縁集〔1257〕三・四「仍父母鬼王の石室(セキシツ)に至るまでも余念無く」
*文明本節用集〔室町中〕「石室 セキシツ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xeqixit (セキシツ)。イシノ イエ」
*俳諧・奥の細道〔1693〜94頃〕雲岸寺「妙禅師の死関、法雲法師の石室をみるがごとし」
*史記‐太史公自序「明堂石室、金匱玉版、図書散乱」
 
②石またはコンクリートで造った建物の部屋。また、その建物。

*和英語林集成(初版)〔1867〕「Sekishitsz セキシツ 石室」
*文明論之概略〔1875〕〈福沢諭吉〉六・一〇「其物を国内に排列して文明の観を為すものあり。石室鉄橋船艦銃砲の類、是れなり」
*東京新繁昌記〔1874〜76〕〈服部誠一〉三・新橋鉄道「園の中央に石室有り、停車場と曰ふ。石を鏤めて而して柱と為し、石を磨ひて而して壁と為し、精巧美麗」
*経国美談〔1883〜84〕〈矢野龍渓〉前・一六「客室と隔たりたる其家の堅固なる石室を修理し、窓〓及び出入の扉をば悉く堅固なる鉄扉に改造して」
 
③遺骸を入れた棺や副葬品を納めた、古墳内部の石の墓室。古墳時代の前期・中期(四〜五世紀)には竪穴式石室がつくられたが、後期(六〜七世紀)には大陸文化の影響により横穴式石室が採用されるようになった。

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