数え方(読み方)・単位
一基(いっき)
解説
塔はもともと供養や報恩を目的とした高層建築であるため「基」で数えます。その細長い形状から「本」で数えることもあります。複数の屋根が重なった塔を「重」「層」を用いて「五重の塔」のように表します。
⇒塔(とう)
⇒タワー
意味
①塔婆の一種。石でつくった塔婆。本来は仏舎利を安置するためのものであるが、後に多く墓としてつくられるようになった。
*保元物語〔1220頃か〕下・為義の北の方身を投げ給ふ事「石にて塔をくみ、入道より始め、四人のきんだちのためと廻向して〈略〉なほ石塔をくみ給ふかとこそ思ひしに」
*文明本節用集〔室町中〕「石塔 セキタフ」
②石でつくった墓標。墓石。墓碑。石碑。
*評判記・色道大鏡〔1678〕一三「此三棟に、中将姫の誕生所これあり。猶中将姫の石塔(セキタウ)もあり」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕五・下「石塔(セキトウ)なども、娵をいぢる、しうとばばなどに、くはせたがくすり」
*三四郎〔1908〕〈夏目漱石〉四「親爺の石塔(セキタフ)を建てたから見に来て呉れろと頼みにきたとある」