せっこう【石膏】

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数え方(読み方)・単位

一片(いっぺん)

解説

鉱物としては「片」で数えます。
⇒ギプス

意味

硫酸カルシウムと水を成分とする鉱物。ふつう灰白色で透明または半透明、ガラス光沢を有する。柱状・卓状などの結晶をつくるが、多く塊状で黒鉱鉱床中などに産する。セメント、肥料、顔料などに用いる。一般に石膏像などに用いられるものは焼石膏のことで、摂氏約一〇五度で石膏を焼いたもの。水分を加えると短時間で固まるので、型取り、流し込みなどに用い、その際、補強材として麻屑、紙、針金などが用いられる。また、漢方薬としても用いられる。
 
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xeqico (セキカウ)〈訳〉薬用の石でシナ産のもの」
*和漢三才図会〔1712〕六一「石膏(セキカウ) 細理石寒水石」
*書言字考節用集〔1717〕二「石膏 セキカウ 時珍云其文理細密。故名細理石」
*談義本・根無草〔1763〜69〕前・一「古方家或は儒医などとは名乗れども、病は見えず薬は覚えず、漫(みだり)に石膏(セキカウ)・芒消の類を用ゐて殺すゆゑ」
*和英語林集成(初版)〔1867〕「Sekkou セキカウ 石膏」
*具氏博物学〔1876〜77〕〈須川賢久訳〉一「硫酸石灰は即是石膏にして之れを製して種々の肖像を塑造し又種々の細工に用ゐるものなり」
*三四郎〔1908〕〈夏目漱石〉二「真白に塗り立てた娘が、石膏(セキカウ)の化物の様に坐ってゐたので」

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