せんべい【煎餅】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一個(いっこ)、一粒 (ひとつぶ)

解説

あられ類は「個」「粒」で数えます。欠けた煎餅は「片」でも数えます。小売単位は「袋」「缶」「箱」など。

意味

①菓子の一つ。古くは唐菓子として伝わった、水でこねた小麦粉を油で炒(い)ったものをいうが、現在では干菓子の中の焼種のものをいう。米粉を主材料として醤油で調味した塩煎餠系のものと、小麦粉、砂糖、卵などを混ぜて型に流して焼いた瓦煎餠系のものに大別できる。
 
*今昔物語集〔1120頃か〕三・二三「常には金銀の帳の内にして煎餠を造て此を愛して食とす」
*咄本・醒睡笑〔1628〕五「数寄を心におもしろくおもひ、煎餠をちひさくわりて菓子に出し」
*雍州府志〔1684〕六「煎餠 六条製之故謂六条煎餠」
*談義本・世間万病回春〔1771〕四・離魂病評「せんべい一枚丸ではたべさせなんだ」
*随筆・嬉遊笑覧〔1830〕一〇上「塩せんべいといふものむかしの煎餠にて 沙糖は入るるも入らぬも有べし 廃れて後近在にて稀に見えしをこの頃は江戸にも流行て」
*時事新報‐明治二六年〔1893〕六月一一日「又煎餠は当国に無類の品なれば〈略〉意外に好評なり」
 
②「せんべいぶとん(煎餠蒲団)」の略。
*雑俳・芥子かのこ〔1716〜36〕「煎餠を引はり合た出合宿」
*雑俳・川柳評万句合‐安永七〔1778〕亀二「せんへひてよこはんをまつけちな事」
 

語源/h3>
「天平十一年伊豆国正税帳」には、「煎餠」、「阿久良形」、「麦形」などを作るために胡麻油を用意したことが記されており、「天平九年但馬国正税帳」には「伊利毛知比」の語があることなどから、奈良時代に唐菓子の一種である煎餠があって、「いりもちひ」と呼ばれていたことがうかがえる。

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