せんちゃ【煎茶】

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数え方(読み方)・単位

一杯 (いっぱい) 、一服(いっぷく)

解説

茶の木は「本」「株」で数えます。「服」は飲む回数を表し「一服する」といいます。煎ずる回数は「煎」で数えます。茶葉は、袋入りのものは「袋」「本」「封」など、缶入りのものは「缶」、箱入りのものは「箱」でそれぞれ数えます。ティーバッグは「個」「袋」で数えます。
⇒茶(ちゃ)

意味

①葉茶を湯で煎じ出す喫茶の方式。団茶や抹茶に対して、風通しのよい所で陰干しをした葉茶に湯を注いで、香りや味をたのしむもの。また、その葉茶や、煎じ出された飲みものをもいう。せんじちゃ。
*撮壌集〔1454〕「煎茶」
*俳諧・類船集〔1676〕仁「煎茶の釜をたぎらせて昔物語を聞はかうはしからずや」
*随筆・胆大小心録〔1808〕一三九「煎茶の清は文雅の友なり。よりて心をすまし閑を甜ふ」
*木石居煎茶訣〔1849〕下「皇国煎茶(センチャ)の行はるる煎茶者流、みな売茶翁高遊外をもて陸羽・盧仝に比し、煎茶の鼻祖とす」
*新唐書‐芸文志・小説家類「張又新煎茶水記一巻」
 
②俗に、玉露や番茶に対して中級の茶をいう。

語源

中国では明代に始まる。日本では江戸時代初期、石川丈山、隠元、その弟子売茶翁などによって広められ、貴族・僧侶・上級武士や富裕な商人といった風流人士に好まれた。
 
初期のものは「黒製」と呼ばれ、今日の番茶に近かった。製法は、摘んだ茶の新芽を蒸し、焙炉であぶるか、鍋や釜で直接いって乾かすもので、揉むことはしなかった。
 
一七三八年に山城の永谷宗円が精製工程で手で揉む「青製」を創案、それが広く普及し、一般庶民にまで浸透した。今日では、急須などに入れた茶葉に湯を注いで浸出を待つが、かつては鍋や釜の中で葉茶を煮出していた。

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