せんこう【線香】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一把 (いちわ) 、一束 (ひとたば) 、一箱 (ひとはこ) 、一巻き(ひとまきま)

解説

ばらばらの線香は「本」、束ねると「把」「束」で数えます。箱入りは「箱」で数えます。蚊取り線香は「巻き」で数えます。

意味

①白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)、沈香(じんこう)、安息香など香料の粉末を椨(たぶ)などの繋(つなぎ)と松やになどの糊料で練り固めて線状に製したもの。多くは、火を点じて仏前に供える。せんこ。

*御湯殿上日記‐文明一〇年〔1478〕六月一一日「大とく寺のせんちう、せんかう、御うちわまいらせらるる」
*中華若木詩抄〔1520頃〕中「綺窓の中に線香なんどを焼けばたつまでも面白ぞ」
*俳諧・続虚栗〔1687〕冬「年の市線香買(かひ)に出(いで)ばやな〈芭蕉〉」
*盤珪仏智弘済禅師御示聞書〔1688〜1704頃〕上「併不生の仏心は線香の上にありはしませぬぞひの」
*随筆・本朝世事談綺〔1733〕五・線香「線香(センカウ)、寛文七、五島一官と云者、福州より伝へ、子の一官長崎にて、始めて製」

②(①が一本ともるあいだを単位として金を計算したところから)特に、①のうち、花街で芸娼妓の揚代(あげだい)を計算するのに用いるもの。

*雑俳・柳多留‐初〔1765〕「せん香が消てしまへば壱人酒」
*洒落本・粋好伝夢枕〔1829〕題言「譬四匁の線香(センカウ)を煙(たき)八分の蝋燭を点し」
*父親〔1920〕〈里見〉「ともかく一杯飲んでき。線香つけたらわいかて客やで」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)