せり【芹】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一株(ひとかぶ)

解説

植物としては「本」「株」などで数えます。小売単位は「把」「束」など。

意味

セリ科の多年草。日本の各地および朝鮮、中国、台湾などの湿地や溝に生える。高さ三〇〜六〇センチメートル。全体に無毛で、一種の芳香がある。茎には稜があり、下部は長く地を這う。根生葉には長い柄があり、基部はやや小さくて互いに重なる。茎葉は有柄で互生し、基部は茎を抱く。葉は二回羽状複葉。

各小葉は狭卵形または披針形で両端は尖り、縁に粗い鋸歯(きょし)がある。夏、葉に対生して長い花茎を伸ばし、先端に径三〜五センチメートルの散形花序をつける。花茎は先端で一〇個ぐらいの小柄に分かれ、それぞれの先端にごく小さな白い五弁花を球状に密集してつける。春の七草の一つで、若い葉と茎を食用とする。漢名、水〓。しろねぐさ。学名はOenanthe javanica 《季・春》 ▼せりの花《季・夏》
  
*日本書紀〔720〕天智一〇年一二月・歌謡「鮎こそは 島傍(しまへ)も良き え苦しゑ 水葱(なぎ)の下 制利(セリ)の下 吾は苦しゑ」
*万葉集〔8C後〕二〇・四四五六「大夫(ますらを)と思へるものを大刀佩きてかにはの田居に世理(セリ)そ摘みける〈薩妙観〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕椎本「沢のせり、峯の蕨など、たてまつりたり」
*名語記〔1275〕六「草にせり、如何。答、せりは芹也」
*御伽草子・七草草紙〔室町末〕「酉の時には、せりといふ草をうつべし」
*俳諧・毛吹草〔1638〕二「初春〈略〉芹 薺 すずな すずしろ 仏の座」
*俳諧・蕪村句集〔1784〕春「古寺やほうろく捨るせりの中」
*博物図教授法〔1876〜77〕〈安倍為任〉一「水芹(セリ)は葉茎類にして二月頃より池沼の浅き処に生ず。四季共にあれども冬月食するを香味共に美なり」

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