せつわ【説話】

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数え方(読み方)・単位

一話(いちわ)

意味

①(─する)口をきくこと。話すこと。ものがたること。また、その話。物語。

*正法眼蔵〔1231〜53〕仏教「恁麼の説話あらば、仏法、仏道はあきらめず、通ぜざりけるとしるべし」
*書言字考節用集〔1717〕九「説話 セツワ」
*漂荒紀事〔1848〜50頃〕三「近傍の樹間樹根丘陵等に目を配りて、行く、此状説話すべからず」
*西国立志編〔1870〜71〕〈中村正直訳〉四・六「その父それをして口に順て説話することを習はしめ」
*百一新論〔1874〕〈西周〉上「夫は後に専ら教のことを説話いたす所で申すでござらう」
*改正増補和英語林集成〔1886〕「Setsuwa セツワ」
 
②広く神話、伝説、昔話などの総称。昔話。
*三体詩幻雲抄〔1527〕「又一義には怨平湖(えんぴんこ)と云て唐土の説話なり。此に怨が海山(うみやま)ななんどと云心ぞ。別して怨〓平湖〓と云に心はないぞ」
*四河入海〔17C前〕一〇・三「不経と云は、説話に、物のただしからぬを不経と云ぞ」
*安吾新日本地理〔1951〕〈坂口安吾〉安吾・伊勢神宮にゆく「祇園社の蘇民伝説、武塔神やスサノオが蘇民の情誼に報いたという説は、どこにも有りふれた報恩説話に後世の人がかこつけただけで」

語源

①中国では、宋代に「瓦子」と呼ばれる盛り場の演芸場で行なわれた語り芸をいうが、すでに唐代においても、世俗教化のために寺院が催す講筵・説経の場で行なわれる語り芸を称していたと考えられている。
 
②日本では中古・中世を通じてもっぱら(1)の「話す」意で用いられていたが、神話・伝説・昔話などの総称としても使われ、現代では「今昔物語集」などの説話集の類を構成する一話一話を指してもいうようになる。

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