せったい【接待/摂待】

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数え方(読み方)・単位

一席 (いっせき) 、一回(いっかい)、一度(いちど)

意味

①客をあしらいもてなすこと。もてなし。接遇。

*史記抄〔1477〕一二・孟嘗「家の事をつかさどりて賓客を接待させたぞ」
*三体詩素隠抄〔1622〕三・四「厳少尹は、貪なるほどに、上客たちを、迎ても、接待すべき物は、なにもなきぞ」
*露団々〔1889〕〈幸田露伴〉二〇「来客のいと多く、接待(セッタイ)のいと濃(こまや)かなるは云もさらなり」
*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一三「主客の位地は辛うじて接待(セッタイ)の道具で繋がれる」
*呉志‐甘寧伝「接待隆厚者、乃与交歓」
 
②行脚僧、旅僧を布施する法の一つ。門前・往来に、清水または湯茶を出しておいて、通行の修行僧にふるまったり、宿泊させたりすること。また、寺で貧しい人や参詣人に無料で食物を与えること。門茶(かどちゃ)。《季・秋》

*正法眼蔵〔1231〜53〕安居「すでに四月一日よりは、比丘僧ありきせず、諸方の接待、および諸寺の旦過、みな門を鎖せり」
*車屋本謡曲・摂待〔1483頃〕「なになに佐藤のたちに於いて山伏摂待。是は一大事の御事にて候」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xettaiuo (セッタイヲ) タツル〈訳〉巡礼や貧者のために茶を出し、暖くもてなすこと」
*俳諧・増山の井〔1663〕七月「接待(セッタイ)茶を行来の人にのましむる事也」
*歌舞伎・熊谷名残盃〔1694〕三「ここはあつもりの墓所なれば、もし此所へござらふかと存、小二郎殿もろ共此所にせったいをしゐ申候」
*浮世草子・傾城色三味線〔1701〕京・四「いやな男にも、摂待(セッタイ)の施主じゃとおもふて、お茶たててふるまふてやり給はば」
*虚子句集〔1915〕〈高浜虚子〉秋「摂待の寺賑しや松の奥」
 
③一般に、湯茶、酒、食事などをふるまうこと。
*少年〔1911〕〈谷崎潤一郎〉「接待の甘酒だのおでんだの汁粉だのの屋台が処々に設けられて」
*東京灰燼記〔1923〕〈大曲駒村〉三「市中は悉く断水したが、奇特な家の表には、井戸水の摂待があった」

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