じざいかぎ【自在鉤】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

囲炉裏 (いろり) などの上にかける長さの調節できる鉤 (かぎ) のことで、「本」で数えます。

意味

  1. いろりやかまどの上につるし、鍋、釜、鉄びんなどを自由に上げ下げできるようにした鉤。じざい。
  2. 明治時代、石油ランプをつった鉤。

語源

  1. 古くは縄と木製の鉤からなり、縄は蔓・葡萄・科木(しなのき)の皮から作り、鉤の部分には木の股や、杉・松・栗材を細工したものを用いた。鉄製の鉤が一般化するのは、大正時代以降のことである。
  2. 竹を産する土地では古くから竹が利用されただけでなく、留め具に松材、鉤に梅の枝を用い、松竹梅によって作る土地もある。留め具は「て(手)」「こざる(小猿)」「ちゅうぎ(籌木)」などと呼ばれ、特に魚をかたどったものは火の用心になるとされた。
  3. 東北地方南部・関東甲信越・東海・北陸地方には「オカギサマ」「オカギンドサマ」「カギドノ」「カギドー」など敬称で呼ぶところもあり、そうした地方では火の神(三宝荒神)の依代(よりしろ)とされ、揺らすと貧乏になるなどの俗信や禁忌が多い。
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