し【詩】

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数え方(よみかた)・単位

①一編 (いっぺん) 、一句 (いっく) 、一作(いっさく)、一作品(ひとさくひん・いっさくひん)
②一絶 (いちぜつ)
③一什 (いちじゅう)

解説

①「編」は詩・文章・随筆などを数える語です。「句」は詩のひと区切り(5言または7言)を表す語です。

②「絶」は中国古代の詩において、句の字数で区切った詩を数えます。

③「什」は『詩経 (しきょう) 』の雅・周頌 (しゅうしょう) で、10編で1巻をなすひとまとまりを指す語です。

意味

①中国の韻文の一体。一句が四言・五言・七言からなるのが普通で、平仄(ひょうそく)・韻脚などの発音上の約束がある。また、これをまねて日本人が作る韻文。漢詩。唐歌(からうた)。

*源氏物語〔1001〜14頃〕帚木「九日の宴に、まづ難き詩の心を思ひめぐらし、いとまなきをりに、菊の露をかこちよせなどやうの、つきなきいとなみにあはせ」
*今昔物語集〔1120頃か〕一〇・八「其の詩の和して、其も柿の葉に書て、其の河の水上に行て流しければ」
*浄瑠璃・蘆屋道満大内鑑〔1734〕三「歌を読で詩(シ)をつくって手も見ごと学はよし」
 
②文学の一部門。自然や人事などから発する感興を一種のリズムをもつ言語形式で表現したもの。押韻・韻律・字数などによる律格のあるものと、そうでない自由なものとがある。叙事詩、抒情詩、劇詩などに分けられる。
*新体詩抄〔1882〕序〈矢田部良吉〉「邦人の従来平常の語を用ひて詩歌を作ること少なきを嘆じ、西洋の風に模倣して一種新体の詩を作り出せり」
*桐の花〔1913〕〈北原白秋〉桐の花とカステラ「私の詩が色彩の強い印象派の油絵ならば私の歌はその裏面にかすかに動いてゐるテレビン油のしめりであらねばならぬ」
*珊瑚集〔1913〕〈永井荷風訳〉序「辞典の助により辛くも訳し得たる西洋近代の詩若干ありしを」
 
③人の心を清め高めるような美しいもの。詩趣のあるもの。
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉一七二「詩(シ)に乏しい彼は固(もと)より斯んな言葉を口にする事を知らなかった」

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