しべ【蘂/蕊】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

おしべとめしべのことで、「本」で数えます。

意味

①種子植物の花にある生殖器官。雄しべと雌しべをいう。ずい。花蕊。

*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「東宮切韻云蘂〈而髄反 之倍〉花心也」
*源氏物語〔1001〜14頃〕野分「花は、かぎりこそあれ、そそけたるしべなどもまじるかし」
*後拾遺和歌集〔1086〕雑四・一〇八七「花のしべ紅葉の下ばかきつめて木の下(もと)よりや散らんとすらん〈大中臣輔親〉」
*俳諧・炭俵〔1694〕上「散残るつつじの蘂や二三本〈子珊〉」
 
②紐の先端の総(ふさ)との境目につける飾り。総のつけぎわに金の管を入れたものと、組紐の先端の総のつけぎわに、糸の中に心(しん)を入れて縁を作ったものとがある。
*随筆・安斎随筆〔1783頃〕一四「緒の志部 物の緒の飾に志部(シベ)と云ふ物あり〈略〉志部に二品あり。金のシベと糸のシベとなり。金のシベは緒の端の総の付け際に用ふ、金の管を入る、是シベなり。糸のシベは緒の端の総の付け際に糸の中に心を入れて鶏卵の形に玉をなす、是シベなり」
 
③傘の柄の上端にあって、傘の開閉に用いるもの。ろくろ。
*筆の御霊〔1827〕後・四「延喜式六〈略〉にも、大笠二枚、加〓平文柄並志部〈略〉などあり、右の文の中、志部といへるは、傘の開(ひらき)闔(すぼめ)の時の主用たる物にて、今轆轤と云物とこそ覚ゆれ」

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