しちりん【七厘/七輪】

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数え方(読み方)・単位

一台(いちだい)

意味

焜炉(こんろ)のうち、特に土製のものをいう。かんてき。七厘がま。

*俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻〔1678〕奉納二百韻「七リンひびく入相のかね〈信章〉 薬鍋三牛の古寺汲あげて〈芭蕉〉」
*雑俳・柳多留‐三三〔1806〕「火ちりんへ合せて買はけちな鍔」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕三・一七齣「お蝶はしちりんの炭を継(つぎ)、白湯(さゆ)を汲で来りお由に呑せ」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕五「京坂かんてきと云。火炉〈略〉江戸にては七厘と云」

語源

①近世中期から用いられはじめ、明治時代には各家庭に普及していた。語源は未詳だが、「和訓栞(増補)」には「薬を煮、酒を煖むるに便利なるをもて炭の価銀七厘にして足るをもて名くといへり」とある。
 
②近世後期になると、上方では「かんてき」と呼ぶようになった。「浪花聞書」には「かんてき者 気早者也。かんてきは銅鍋を云。にゑが早いと云心か」とある。これが正しいとすると、癇癪持ちの意の「かんてき」から派生した語義ということになる(ただし、「かんてきは銅鍋を云」は誤りといわれる)。なお、「かんてき」は現在でも関西圏に分布している。

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