しかけ 【仕掛け】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとり)

意味

①働きかけること。攻勢に出ること。また、そのしかた。

*太閤記〔1625〕二一・八物語巻下・武「将棊の上手は、敵味方馬之多少を勘がへ、或せんて、或しかけなどの宜しき行(てだて)出来ぬれば」
*浄瑠璃・孕常盤〔1710頃〕一「弁慶は、かくぞとも白柄の長刀欄干に横たはし、しかけを待ば、牛若丸通りさまに長刀のゑもとをはっしとけあげたり」
*随筆・相撲伝書〔1716〜36頃〕「其時は実の方虚の仕懸を待、己が体を守るのみ」
*浄瑠璃・神霊矢口渡〔1770〕四「うぬが命を投げ長半。鎌倉へ仕掛(シかケ)の転奕、手におへない首尾に成ったを」
 
②仕事に手をつけ始めること。また、し始めて中途であること。
*改正増補和英語林集成〔1886〕「Shikakeno (シカケノ) シゴト」
 
③作りこしらえた装置。また、特別な工夫をしてつくられたもの。しかけ物。
*評判記・難波立聞昔語〔1686〕市村四郎次「難波は芝居大ぎゃうにして、京都舞台の仕掛(シカケ)ならば少くひかね可申候哉」
*浄瑠璃・国性爺合戦〔1715〕五「火なはを筒にさしつくるとひとしく、とんだる乱火のしかけ」
*歌舞伎・幼稚子敵討〔1753〕二「造物〈略〉東方のふれん口。橋懸り、門・高塀。むかふに仕かけの松有」
*随筆・北越雪譜〔1836〜42〕初・上「転機(シカケ)にて棚落て熊大石の下に死す」
*西洋事情〔1866〜70〕〈福沢諭吉〉外・二「瓦斯の発明世に行はれてより〈略〉一局の仕掛を以て千万の家を照らし世間の便利を為したり」
*小説神髄〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉上・小説の主眼「再三熟視なすにいたれば偶人師(にんぎょうつかい)の姿も見え、機関(シカケ)の工合もいとよく知られて」
 
④ものをつくりだすやり方。製法。つくり方。
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・一「南京より渡せし菓子、金餠糖(こんぺいとう)の仕掛(シカケ)、色々せんさくすれ共終に成がたく」
 
⑤量目、品質、数、換算などをごまかすこと。
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・二「銭の仕かけ銀(かね)のかる目もかまはず、拾ふた物の心ちして、手に握りながら門(かど)に走り出」

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