しき 【式】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一回(いっかい)、一件(いっけん)、一組 (ひとくみ)

解説

入学式や卒業式の開催数は「第〜回」の形で表します。結婚式場などでの挙式の数はカップルを数える「組」でも数えます。計算式は「つ」で数えます。

意味

①ある物事をするについての定まった形式や方法、型、体裁。定まった法則。一定の標準。規則。式目。方式。のり。

*観智院本三宝絵〔984〕下「橘朝臣奈良麿天平勝宝八年三月五日はじめて伝法会を此寺に行ふ其式に云」
*千載和歌集〔1187〕序「宇治山の僧喜撰といひけるなん、すべらぎのみことのりをうけ給はりて、やまとうたの式をつくれりける」
*正法眼蔵〔1231〜53〕重雲堂式「斎粥のとき、鉢盂(はつう)の具足を地におとさんひとは、叢林の式によりて罰油あるべし」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕四・上「何の道にも式(シキ)のあるもので」
*坑夫〔1908〕〈夏目漱石〉「無責任だと云はれるかも知れないが本当だから仕方がない。これからさきも危(あや)しい所はいつでも此の式で行く積りだ」
 
②律令の施行細則。諸官司の事務執行について細かく規定したもの。政務執行の便のため、後にこれらの編集整理が行なわれ、弘仁、貞観、延喜の三代の式のほか、交替式、蔵人式などが編纂された。→格式・弘仁式。

*出雲風土記〔733〕意宇「右の件(くだり)の郷(さと)の字は、霊亀元年の式(しき)に依りて、里を改めて郷と為せり」
 
③一定の作法をともなう行事。儀式。式典。

*栂尾明恵上人伝記〔1232〜50頃〕上「上人自ら祭文を草し、其の式を定め行ひ、終に高山寺の恒例の勤めとなる」
*嘉喜門院集〔1377頃〕「正平廿三年五月五日、としどしのしきなどやおぼしめしいでけん、一ぽんの宮より」
*尋常小学読本(明治三六年)〔1903〕〈文部省〉六・一二「ぞーにをたべて、学校の祝の式(シキ)に、行きたり」
*北京の幽霊〔1943〕〈飯沢匡〉四「明治節の式には参列して下さい」

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