しない【竹刀】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

基本的には「本」で数えますが、雅語的用法が多様にあります。武士の携 (たずさ) えた刀は、振り下ろして切り口をつけることから、「口」という漢字を使って数えますが、「ふり」と読むのが一般的です。「振り」の古来の用字が「口」で、「くち」「こう」と読むこともあります。武士が腰に差す刀の数は「二本差し」のように、「本」で表すほかに、腰に下げるものを数える「腰」を用いて数えます。また、名詞「刀」「剣」をそのまま数詞につけて、刀を数えることもあります。
⇒刀(かたな)

意味

剣道のけいこなどに用いられる、割り竹をたばねてつくって刀に模したもの。近世、柳生流では、割り竹を皮でつつんだ袋竹刀(ふくろしない)を用いたが、現代では、四つに割った竹を柄(つか)と鋒(きっさき)とを鹿皮でつつみ、竹刀弦(しないづる)をつけ、柄につばをはめたものを用いている。しなえ。
 
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xinai (シナイ)〈訳〉竹などのまわりを革でくるんだ、撃剣仕合をするための一種の剣」
*甲陽軍鑑〔17C初〕品四〇下「前原、しないにていくつにも切おとし候。殊更六十二間のかぶとを、同しなひにて打くだきなんど仕る程の上手にて」
*徳川禁令考‐前集・第三・巻二五・安政三年〔1856〕四月「講武所開場に付達〈略〉自分持参之道具たりとも、撓は共総長さ曲尺にて三尺八寸より長きは不相成」
*付焼刃〔1905〕〈幸田露伴〉一「竹刀(シナヒ)を振り冠りながら御胴を打たれて仕舞ったやうに妙に気の抜けた様子になった」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)