しお【塩】

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数え方(読み方)・単位

一つまみ(ひとつまみ)、一匙 (ひとさじ) 、一振り(ひとふりふ) 、一袋 (ひとふくろ) 、一瓶 (ひとびん) 、一叺 (ひとかます)

解説

調理に使う際は「つまみ」「匙」「振り」などで分量の目安を表します。小売単位は「袋」「瓶」など。「叺 (かます) 」は藁 (わら) で作った穀物や石炭などを入れる袋のことで、中身の入った袋を数える語です。

意味

①塩辛い味をもった物質。海水または岩塩から製し、精製したものは白い結晶で、食生活上なくてはならない調味料。また、日本ではいろいろな場で「清め」の材料として用いられる。塩化ナトリウム(NaCl )を主成分とし、工業用にも重要な物質であるが、一般には食塩をさしていう。

*古事記〔712〕下・歌謡「枯野(からの)を 志本(シホ)に焼き 其(し)が余り」
*正倉院文書‐天平一〇年〔738〕駿河国正税帳(寧楽遺文)「塩弐斗弐升肆合捌夕 酒肆斛陸斗捌升捌合」
*万葉集〔8C後〕一五・三六五二「志賀の海人(あま)の一日もおちず焼く之保(シホ)の辛き恋をもあれはするかも〈遣新羅使人〉」
*南海寄帰内法伝平安後期点〔1050頃〕一「塩(シホ)は則ち全匕半匕、之を藉(お)くに葉を以てす」
*安井夫人〔1914〕〈森鴎外〉「倹約のために大豆を塩と醤油とで煮て置いて、それを飯の菜(さい)にしたのを」
 
②塩の味。しおけ。から味。また、塩加減。
*天正本狂言・栗焼〔室町末〜近世初〕「いま一はとさいそくする。それがしがしほを見たとゆふ」
 
③辛さ。苦しさ。
*社会百面相〔1902〕〈内田魯庵〉附録「猶(ま)だ世の中の塩を深く味はざる処女(をとめ)を男爵の侍婢(こしもと)に参らせし鄙(いや)しき心ばえの慾深き老婆あり」
 
④声がしわがれていること。塩声。
*洒落本・品川海苔〔1789〜1801頃〕侠八歯臍「塩の過た声で新内をうたふ」
 
⑤「しおや(塩屋)(3)」の略。
*洒落本・起原情語〔1781〕「通人だの龍じんだのと塩(シホ)をいはっしゃるが」
 
⑥しお(潮)。

語源

日本は岩塩や鹹水(かんすい)などの天然資源に乏しく、①はもっぱら海水から採取された。「もしほやく」という語があるように、古くは乾燥させた藻に海水をかけて濃縮して煮沸する方法であったが、九世紀頃からは瀬戸内を中心として砂浜の塩田を利用するようになる。

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