しっぽ【尻尾】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

意味

①獣などの尾。しりお。

*雑俳・柳多留‐一一〔1776〕「尻ッぽから先きへ書出すとりの絵馬」
*咄本・無事志有意〔1798〕玉「狐の皮のたばこ入に尻尾(シッポ)をきせる筒にしたのを買」
*歌舞伎・雑石尊贐〔1823〕四立「円覚寺の門前では尻尾(シッポ)を下げてぶるぶるもの」
*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉四・上「べらばうにしっぽの長へさるがゐるぜ」
 
②魚の尾びれ。
 
③細長いものの、はし。
*黄表紙・長生見度記〔1783〕「顔見せ切落しを陳皮買あるく。尻尾をつけて投げるなどは、とんとない事」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕初・六齣「『寔(まこと)に久しぶりでお飯(まんま)をいっしょにたべるのう』とかばやきのしっぽの所ばかりぬいてお長にやる」
*貧乏物語〔1916〕〈河上肇〉三・一「五条の橋の下で貰ひ集めた飯の残りや大根の尻(シ)っぽを食べて親子の者が暮らして居たのであります」
 
④順位の末のほう。後方。
*崖の下〔1928〕〈嘉村礒多〉「彼は独りちょこちょこと列の尻っぽに小走り乍ら跟いて行く」
*ふだん着の英国〔1955〕〈島田巽〉英国人の七つの癖・三「行列の尻尾(シッポ)にくっついて、やっと順番が廻って来たとき」
 
⑤隠し事、ごまかしなどが表面に現われるいとぐち。ぼろ。
*滑稽本・風来六部集〔1780〕放屁論追加「其糟を餔(くら)ひ其銭をせしめんと思ひ付きしを早くも卯雲木室君に尻尾(しっポ)を見出され」
*歌舞伎・心謎解色糸〔1810〕大切「悪いしっぽを見込んだ百両」
*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉二・下「ゑひがまはるにしたがってもちまへのでんぼうのしっぽがあらはれ、たてひざになりていろけもなくぐいぐいとあをるなり」

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