したじき【下敷き】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

意味

①下に敷くこと。物の下に敷かれること。また、そのもの。
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕四・上「かごにしたじきのふとん、高くなりいたるに心づき」
*疑惑〔1919〕〈芥川龍之介〉「中町とかの備後屋と云ふ酒屋の女房は、一旦梁の下敷(シタジキ)になって、身動きも碌(ろく)に出来なかったのが」
*禽獣〔1933〕〈川端康成〉「子犬の下敷きになった藁の上へ自分が寝る」
 
②下に敷かれたような状態や立場。犠牲。
*一家〔1938〕〈寺崎浩〉「閑子に対する済まなさも、自分の便利のための下敷きにしたのではあるまいか、といふ悔いが退かない」
*父─その死〔1949〕〈幸田文〉菅野の記「おまへさんとあたしとどこが違ふと云ふんだ、亭主運だけのことぢゃないか、人間一生運の下敷で負けて暮しちゃおもしろくない」
 
③手本、基礎、典拠となるもの。
*正徹物語〔1448〜50頃〕下「松浦の物語と云ふ草子を見侍りしに、松浦の中納言といふ人、遣唐使にてもろこしへ渡りし事を書きたり。是を下じきにして定家は読み侍る也」
*王朝の小説的伝統〔1957〕〈中村真一郎〉一一「こう言う態度で作られた作品は、必然的に、その原形、『下敷き』に使われた作品のパロディーとなる」
*軽口浮世ばなし〔1977〕〈藤本義一〉一七・一「投書を下敷きにして、朝の五分間のラジオドラマを書くのである」
 
④文房具の一種。鉛筆などのかたいもので筆記をする時、紙の下に敷く薄い板。セルロイドやプラスチックなどでつくる。また、字配り、構図の目安のために下に敷くものにもいう。
*自然の子供〔1968〕〈金井美恵子〉四「ワーク・ブックやドリル・ブック、もしくはセルロイドの下敷、等も」

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