数え方(読み方)・単位
一つ(ひとつ)
意味
①視線のそそがれるところ。
*予言者ヨナ〔1928〕〈高橋新吉〉「ヨナの目はギロギロ光ってゐる。瞳孔が拡大して視点が定まってゐない」
②物を見たり考えたりする立場。観点。
*女房的文学論〔1947〕〈平野謙〉「だが、その独特なリアリズム文学を貫徹するものがほかならぬ女房的視点だった事実は、まだ何人も指摘していないようだ」
*ものの見方について〔1950〕〈笠信太郎〉イギリス・多数の眼「多数の人間の観察を持ち寄るということは、要するに、いろいろと違った視点に立ってものを見るということにほかなるまい」
③絵画の遠近法で、視線と直角にまじわる画面上の仮定の一点。