しゅうぎ【祝儀】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一封 (いっぷう) 、一包み(ひとつつみ)

解説

「封」は書状・包物などの封じたものを数える語です。包んだ贈答品や金品は「包み」でも数えます。祝儀袋は「枚」で数えます。

意味

①祝いの儀式。祝典。賀儀。また、特に、婚礼。祝言。

*娵入記〔1443〜73頃〕「しうぎ三日の日、おゆめして、おごに下にめし候」
*虎明本狂言・因幡堂〔室町末〜近世初〕「よにあるみな人は、かやうのしうぎなどには、いろいろとりととのへて、まち上郎の、なんのかのと仰られて、にぎやかにござあるが」
*浮世草子・本朝桜陰比事〔1689〕二・九「一夜のうちに去荷出せばおくり荷はこび、後には仲人なしに祝義(シウギ)を済しぬ」
*黄表紙・金々先生栄花夢〔1775〕「親子・主従のしうぎの酒宴をぞはじめける」
*真景累ケ淵〔1869頃〕〈三遊亭円朝〉七八「是ア惣次郎が居る時分に祝儀不祝儀に着た紋附だ」
 
②お祝いの挨拶。祝いの気持。祝意。

*波形本狂言・松囃子〔室町末〜近世初〕「毎年嘉例で万歳太郎と申者が祝儀を舞にまいる」
*わらんべ草〔1660〕四「一ふしきかんと御諚有しに〈略〉祝儀を表するばかりにて、何の興もなかりしとや覧」
*詞葉新雅〔1792〕「シウギイフ ことほぐ」
 
③祝意を表わして贈る金銭や品物。引き出物。

*御伽草子・花世の姫(室町時代物語集所収)〔室町末〕下「これは時のしうきとて、小袖一かさね、出し給ふ。源太うけとり、おしいただき、かたにうちかけ、出にけり」
*虎寛本狂言・船渡聟〔室町末〜近世初〕「今日は心安い所へ祝儀に持て参る。左様成らば、ささへも嘸御念が入ましたで御ざらう」
*浮世草子・好色盛衰記〔1688〕一・一「大門の与右衛門袴かたきぬにて疱瘡あそばさぬ守札御祝儀(シウギ)にさしあげける」
 
④芸人、芸者、職人などに与える心づけ。
*洒落本・遊子方言〔1770〕霄の程「『御しうぎが御ざりましたぞへ』『ははははお有がたふ御座りんす』」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕後・一二齣「このお蝶を二十五両にてかかへ、諸家へ立いらせて祝義(シウギ)をもらはせ、活業(なりわい)とはいたすなりけり」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉四「花客(きゃく)の祝儀(シウギ)の裾分は、お芳坊への寸志の襟代」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)