数え方(読み方)・単位
一本(いっぽん)
解説
僧侶 (そうりょ) や修験者 (しゅげんじゃ) の携える鈴 (すず) のついた杖 (つえ) のことで、「本」で数えます。
意味
①杖の一種。大乗の比丘の一八種物の一つ。上部のわくに数個の輪が掛けてあり、振ると鳴るので、道を行くとき、乞食(こつじき)のときなどに用い、また、読経などの調子を取るのにも用いられる。さくじょう。
*大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年〔747〕二月一一日(寧楽遺文)「合錫杖肆杖 二枝白銅頭、二枝銅頭之中、一枝無茎、並仏物」
*色葉字類抄〔1177〜81〕「錫杖 シャクチャウ」
*高野本平家物語〔13C前〕三・頼豪「白髪なりける老僧の、錫杖(シャクヂャウ)もて皇子の御枕にたたずむと」
*浄瑠璃・女殺油地獄〔1721〕中「いで一いのりとしゃくじゃうふり立いらたかじゅずさらりさらりと押もんだり」
②法会のときに行なう四種の儀式である四箇法要の一つ。また、そのときの偈(げ)。錫杖の偈を唱え、一節の終わりごとに(1)を振るところからいう。讚頌が九節からなる九条錫杖と、九条の初二条と終わり一条を誦する三条錫杖がある。特に、三条錫杖をいい、九条を長錫杖という場合もある。
③祭文語りが唄に合わせて振って鳴らした楽器。①の柄を短くしたもの。

