しゃりん【車輪/車輛】

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数え方(読み方)・単位

一輪 (いちりん) 、一個(いっこ)、一枚 (いちまい)

解説

①手押し車などの木枠 (きわく) の車輪は「枚」で数えます。現代の乗り物についている車輪は「輪」「個」で数えます。「二輪車」

②自転車の車輪の大きさは「インチ」で表します。

意味

①くるまのわ。また、くるま。

*平家物語〔13C前〕灌頂・六道之沙汰「又夢の裏(うち)の果報、幻の間のたのしみ、既に流転無窮也。車輪のめぐるがごとし」
*太平記〔14C後〕一〇・鎌倉兵火事「折節浜風烈(はげし)く吹き布(し)いて、車輪(しゃリン)の如くなる炎、黒煙の中に飛び散って」
*浮世草子・椀久二世〔1691〕上・毛貫もあはぬ昔のつき「祇園町より大和橋まで車輪の明地(あきち)を申請て、大座敷建て置、誰によらず遊山所に貸べし」
*浄瑠璃・日本振袖始〔1718〕一「切はなれたる八つの支体、うごめき出て集り寄り、〈略〉車輪のごとく舞上り」

②(形動)俳優が一所懸命に演技すること。転じて、一般に、物事を一所懸命にやること。また、そのさま。しゃりんだま。

*浮世草子・女大名丹前能〔1702〕一・三「萩野大和屋・水木など大阪へくだる。惣じて役者は車輪のごとし」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・上「そこで甲所(かんどこ)へ行て、先生め目をねぶって車輪(シャリン)でやっ居(て)る内に、彦ん兵衛が三弦を弾ながら本をチョイと四五枚はねてしらぬ顔さ」
*続俳諧師〔1909〕〈高浜虚子〉五三「文太郎はいつでも自分が車輪(シャリン)に働くことを以て其の不平を慰めた」
*銀座細見〔1931〕〈安藤更生〉八・女給の生活「十二時頃まで車輪(シャリン)になってはたらくのだから、店がしまふと女給はトテモ腹がすくらしい」
 
③(形動)目が大きく丸いこと。目を大きく見開くこと。また、そのさま。
*浄瑠璃・太平記菊水之巻〔1759〕五「車輪の眼を見ひらき」
*浄瑠璃・彦山権現誓助剣〔1786〕三「車輪とにらむ怒りの大音」
 
④真剣なこと。まじめなさま。また、ほんとうのこと。
*人情本・寝覚之繰言〔1829〜30〕六「コレサ、そんな戯談ぢやあァねえ、こりゃア車輪(シャリン)の話しだよ」

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