しょうが【生姜/生薑】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一個(いっこ)、一かけ(ひとかけ)、一片 (いっぺん) 、一袋 (ひとふくろ) 、一パック(いちぱっく・わんぱっく・ひとぱっく)、一把 (いちわ) 、一束 (ひとたば)

解説

定まった数え方はありませんが、塊 (かたまり) 状のものは「本」「個」、料理で使う場合は「かけ」「片 (へん) 」などで数えます。小売単位は「袋」「パック」、茎つきの場合は「把」「束」など。

意味

①ショウガ科の多年草。熱帯アジア原産で、日本へは古く渡来した。食用や薬用などに広く栽培される。地中に屈指を連ねたような根茎が発達し、黄白色を帯び辛味と芳香がある。茎は直立して高さ六〇〜一〇〇センチメートルになる。葉は茎を抱く長い葉鞘(ようしょう)と披針形の葉身からなり二列に互生する。花は高さ二〇センチメートルぐらいになる花茎の先端部に集まって着く。花冠は橙黄色で先が三裂するが、日本ではあまり咲かない。根茎は香辛料、漬け物などに用い、健胃剤などにもする。漢名、薑。はじかみ。くれのはじかみ。つちはじかみ。あなはじかみ。学名はZingiber officinale 《季・秋》
 
*伊京集〔室町〕「生薑 シャウガ 与姜同」
*元和本下学集〔1617〕「生薑 シャウガ ハジカミ」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕初・一齣「その火鉢の脇にあるヨトいいながらまくらもとのくすりを出して生姜(シャウガ)もその盆のうへにあるだらふ」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「セウガ 薑」
*田舎教師〔1909〕〈田山花袋〉一二「茶の時には蜜柑と五目飯の生薑(シャウガ)とが一座の眼を鮮かにした」
 
②けちなこと、また、その人をあざけっていう語。けちんぼ。生薑切。

*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「店の衆が生姜(シャウガ)だ、生姜だと申ますが」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕二・下「食気も性が大の生姜(シャウガ)だから、ろくそっぽうなことはしねへ」
*雑俳・柳多留‐一〇一〔1828〕「伊勢のうつしでお祭も生姜なり」
*守銭奴の肚〔1887〕〈嵯峨の屋御室〉八「十銭札一枚でも虎の子の様に大事がる吝爺(シャウガ)が百円といふ金を無くなしだのだらう大変だね」
 
③「しょうがで(生薑手)」の略。
*虎明本狂言・芥川〔室町末〜近世初〕「そなたの手ははじかみじゃと云。〈略〉しゃうがでおじゃる何でもない事」
*雑俳・歌羅衣〔1834〜44〕七「並ぶ生姜もお祭りの場所選」

語源

①①の古名は、クレノハジカミ。新井白石は「東雅‐一三」の中でハジカミは「其味辛辣の物」を称する古語であったと「和名抄」に見える香辛植物の名を列挙しながら指摘している。室町時代には挙例の「元和本下学集」に見られるようにシャウガとハジカミが併用されていた。
 
①①には根生姜と葉生姜があるが、江戸後期には「紫姜(はじかみ) 気味生姜に同し 膾のあしらに并けんなと 又うめ酢にしたし鮓の具にもちう」〔新撰庖丁梯‐はの部〕とあるように、葉生姜のことを特にハジカミと呼ぶようになっていた。

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