数え方(読み方)・単位
一通(いっつう)、一札 (いっさつ)
解説
「札」は手紙・証文などを数える語です。
意味
①後々の論拠とするための文書。ある事実を証明する文書。
*観智院本三宝絵〔984〕下「証文をおほく明なりしかば、弘仁十三年六月に是をゆるし下て官府をたまひ、戒壇を立たり」
*名語記〔1275〕六「せうは、証文にとりかふれば、証歟」
*歎異抄〔13C後〕一二「順次の往生いかがあらんずらん、といふ証文もさふらふぞかし」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕七・下「此証文(セウモン)にてことおさまり、やどやの娘の次第に心よく、中なをりの酒くみかはして」
②特に、債権を証明する文書。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xômon (ショウモン)。ショウコノ カキモノ」
*御触書寛保集成‐四四・元祿一四年〔1701〕九月「一惣て出入に付、当人を家主に預け捨にいたしをき〈略〉向後は預け候分名主、五人組え相断、家主方より証文取置可申候」
*浄瑠璃・曾根崎心中〔1703〕「手形もいらぬといふたれば念のためじゃ判をせふと、身どもにせうもん書かせおぬしが押した判が有」
*万朝報‐明治三八年〔1905〕五月七日「その金も歌子様は、人も入れず証文も書かず、妾から内緒で借りたいと云ふ御話」

