そらまめ/ソラマメ【空豆/蚕豆】

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数え方(読み方)・単位

一莢 (ひとさや) 、一個(いっこ)、一粒 (ひとつぶ) 、一袋 (ひとふくろ) 、一山 (ひとやま) 、一パック(いちぱっく・ひとぱっく)

解説

さやに入っているソラマメは「莢」で数えます。豆としては大形なので「粒」だけでなく「個」でも数えます。小売単位は「袋」「山」「パック」など。

意味

①マメ科の一年草、または越年草。原産は北部アフリカおよび南西アジアとされている。ヨーロッパには有史以前に伝わり、今では世界各地で栽培されている。日本へは一七世紀頃中国を経て渡来したと思われる。高さ四〇〜八〇センチメートル。茎は中空で四稜(りょう)がある。葉は偶数羽状複葉で一〜三対の小葉からなる。春、葉腋(ようえき)にきわめて短い総状花序を出し、二〜四個の蝶形花をつける。花は大きく、白または淡紫色で、紫墨色の大きな斑を持つ。莢(さや)は長楕円形、空に向かって直立するのでこの名がある。三〜五個の種子を含み、熟すと黒変する。種子は楕円形で扁平、へそが長い。未熟の種子は煮て食べ、よく熟した種子は、いり豆、甘納豆、煮豆、餡(あん)や味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)などの原料とする。茎・葉は家畜の飼料や緑肥になる。漢名、蚕豆・南豆。とうまめ。やまとまめ。しがつまめ。野良豆。学名はVicia faba 《季・夏》
 
*羅葡日辞書〔1595〕「Naucio 〈略〉Soramameno (ソラマメノ) ツブ メダツ トキ、フタツニ ワルル」
*多識編〔1631〕三「蚕豆 曾良末米(ソらまめ) 異名胡豆」
*浮世草子・傾城禁短気〔1711〕三・一「指の不束になるを厭ひて食(めし)は焚かせず大和豆(ソラマメ)の漬た小買しにはやらず」
*物類称呼〔1775〕三「蚕豆 そらまめ 東国にて、そらまめといふ 西国にて、たうまめ 出雲にて、なつまめ〈略〉〈空豆とは其実の空に向て生る故になつくとかや〉」
*俳諧・新類題発句集〔1793〕夏「そら豆やしとろに花の小紫〈作者不知〉」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉三「豌豆(ゑんどう)、蚕豆(ソラマメ)、刀豆(なたまめ)、藤豆(ふぢまめ)、隠元(いんげん)、大角豆(ささげ)の如きは、皆別種に属す」
 
②若い女の陰部をたとえていう。
*雑俳・登梯子〔1705〕「それはそれ空豆殿と云ふたのが」
*合巻・金儲花盛場〔1830〕上「このあねはわたくしの女ぼうでござりますが、こいつはそらまめでござります」

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