数え方（読み方）・単位
一棟 (いっとう) 、一棟 (ひとむね) 、一戸前 (いっとまえ)
解説
「戸前」は土蔵や倉庫を数える語です。
意味
①貨物の貯蔵、保管をするための建造物。蔵庫。くら。
＊続日本紀‐天平神護二年〔７６６〕九月戊午「私利早著、倉庫懸磬、稲穀爛紅」
＊太平記〔１４Ｃ後〕二四・依山門嗷訴公卿僉議事「軈て数箇の倉庫（サウコ）を開き、黄金を大象に負ふせ、祇陀園八十頃の地に布満（しきみち）て、太子に是を奉る」
＊日葡辞書〔１６０３〜０４〕「So〓co （サウコ）。すなわち、ザウコ。クラ、クラ」
＊小学読本〔１８８４〕〈若林虎三郎〉四「両岸は粉壁の倉庫相接し数多の鉄橋或は石橋を架し車馬行人常に絡繹たり」
②倉庫営業者が、他人の物品を保管するために設けた建造物その他の設備。
＊倉庫業法〔１９５６〕二条・一「この法律で倉庫とは、物品の滅失若しくは損傷を防止するための工作物又は物品の滅失若しくは損傷を防止するための工作を施した土地若しくは水面であって、物品の保管の用に供するものをいう」
