ぞうすい【雑炊/増水】

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数え方(読み方)・単位

一鍋 (ひとなべ) 、一椀 (ひとわん) 、一杯 (いっぱい)

解説

「おじや」ともいい、鍋ごと指していう場合は「鍋」で、椀によそうと「椀」「杯」で数えます。

意味

ごはんに野菜、魚貝、肉などを入れ、塩、しょうゆ、みそなどで調味してさらりと煮たもの。おじや。おみそう。こなかき。みそうず。ようか。「雑炊」は近世からのあて字。《季・冬》
 
*石山本願寺日記‐私心記・永祿三年〔1560〕一〇月四日「下市へ行、朝早々曾水食候て行也」
*玉塵抄〔1563〕一「あつものと云はここらに云ふ増水のことぞ。色々の魚鳥のうまい者をあつめて一つに煮ぞ。〈略〉たのしい者のこなかきは色々の魚鳥でするぞ。貧者のこなかきは増水ぞ。米はすこし入て、ほしなをたんと入て、水をましてするぞ」
*仮名草子・浮世物語〔1665頃〕四・九「今は昔、正月七日の朝七草を叩く。〈略〉その後は増水(ゾウスイ)にして喰程に」
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・一「『今日の七草といふ謂(いはれ)は、いかなる事ぞ』〈略〉『あれは、神代の始末はじめ、増水(ゾウスイ)と云事を知せ給ふ』」
*滑稽本・八笑人〔1820〜49〕二・下「腹直しに今朝は雑炊(ザウスヰ)としようではねへか」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二八「雑炊 今世京阪にては男女ともにぞうすいと云者、専ら江戸にては男女専ら『おじや』と云」
*五百句〔1937〕〈高浜虚子〉昭和八年「雑炊に非力ながらも笑ひけり」

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