数え方（読み方）・単位
一枚 (いちまい) 、一台（いちだい）
解説
スライド用のフィルムは「枚」、映写機は「台」で数えます。プレゼンテーション用のソフトウエアの各画面は「枚」で数えます。
意味
①（─する）横ざまになめらかにすべらせること。抽象的な事柄についてもいう。「登板ピッチャーがスライドした」
＊青年の環〔１９４７〜７１〕〈野間宏〉色彩・一「交互に空を切るようにして舞い、優美なスライドと敏速なカットを交えた進行が再び旋回に返って行く」
②（─する）ある数量、比率に対応させて、他の数量を変えること。
＊鉛筆ぐらし〔１９５１〕〈扇谷正造〉サラリー白書「これにインフレの昂進度その他を参考にし、組合と会社が交渉してその都度スライド（比例）して行く」
＊現代経済を考える〔１９７３〕〈伊東光晴〉〓・二「年金もまた名目賃金上昇にスライドして上昇しないかぎり」
③トロンボーンのような金管楽器で、二重管の滑動によって音程を変える装置。ポルタメントが付き、一つの音から他の音へなめらかに音程が進行する。
④「スライドグラス」に同じ。
⑤幻灯（げんとう）。幻灯機。スライド映写機。スライドプロジェクター。また、幻灯機用のポジフィルム。透明陽画。
＊公職選挙法〔１９５０〕一四三条・二「電光による表示、スライドその他の方法による映写等の類を掲示する行為は」
＊炎の人〔１９５１〕〈三好十郎〉四「ヴィンセントのアルルでの作品をそっくり引伸して拡大した風景を、ヴィンセントと共に眺めながら、〈略〉─スライド使用」
＊女であること〔１９５６〕〈川端康成〉男のそとがは「光一さんがスライドを見せて下さるっておっしゃるの」
⑥「スライディングシート」に同じ。
＊オリンポスの果実〔１９４０〕〈田中英光〉一三「ぼくは、愈々、あなたを忘れねば、と繰返し、オォルに力を入れて、スライドを蹴ってゐたときです」
