数え方(読み方)・単位
①一枚 (いちまい) 、一葉 (いちよう)
②一個(いっこ)
解説
①スナップ写真は「枚」「葉」で数えます。通常は「枚」で数えますが、デジタルカメラで撮影した写真は「齣(コマ)」でも数えます。昔を思い出させる写真や貴重な写真は詩的に「葉」で数えることがあります。
⇒写真 (しゃしん)
②服などにつける金具は「個」で数えます。
意味
①留め金具の一種。スプリング力を利用して凹凸(おうとつ)を押し合わせる一対の小さい留め金。
*朱と緑〔1936〕〈片岡鉄兵〉愛憎極意「ポチリと口惜し涙が一とつぶ、瞼毛の上で銀のスナップを外したやうに音をたてた」
*続絶壁〔1949〕〈井上友一郎〉四「スカートの横のスナップが一つ二つはずれてるぜ」
*女であること〔1956〕〈川端康成〉川へ出る「スナップの一つ抜け落ちた、自分のレイン・シュウズを」
②(─する)「スナップショット」の略。
*アルス新語辞典〔1930〕〈桃井鶴夫〉「スナップ 英snap 即興的なスケッチ風の写真。〈略〉スナップ・ショットsnap shot ともいふ」
*舗道雑記帖〔1933〕〈高田保〉ヨーヨー時代「のんびりと同僚が二三人──といふスナップが、早速にその翌日、新聞紙に花を添へた」
*古川ロッパ日記‐昭和一一年〔1936〕六月二五日「高田浩吉・小笠原章次郎等とスナップを撮り」
*第3ブラリひょうたん〔1951〕〈高田保〉意識放棄「つまり中心らしいものが夫婦の間にできたわけである。写真師はそこをスナップした」
③
(イ)野球などで投球、打球のさいの手首の力をきかせること。
(ロ)アメリカンフットボールで、センターがバックフィールドにボールを後投すること。スナッピング。