すみ【炭】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一俵 (いっぴょう) 、一叺 (ひとかます)

解説

細長いものは「本」で数えます。売買取引単位(炭俵)は「俵」です。「叺 (かます) 」は藁 (わら) で作った、穀物や炭を入れる袋のことで、中身の入った袋を数える語です。

意味

①木などが焼けて黒く残ったもの。けしずみ。
*伊勢物語〔10C前〕六九「その杯の皿に、続松(ついまつ)のすみして、歌の末をかきつぐ」
*観智院本三宝絵〔984〕下「いまだ口にいらぬに、飯すなはち火となりすみとなりぬれば、くふ事あたはず」
 
②薪炭を蒸し焼きにして燃料または貯火用に供する黒塊。木炭。原料の種類と製造工程、および熱量・耐久時の差によって消炭・荒炭(あらすみ=鍛冶炭)、白炭・黒炭に大別される。《季・冬》

*十巻本和名類聚抄〔934頃〕四「炭 炭籠附 魴切韻云炭〈他案反 須美〉樹木以火焼之」
*源氏物語〔1001〜14頃〕椎本「阿闍梨(あざり)の室(むろ)より、すみなどやうの物奉るとて」
*名語記〔1275〕六「をこす、すみ如何。それもくろくて、同躰なれば、すみとなづけたる也」
*徒然草〔1331頃〕二一三「されば、ころびおちぬやうに、心得て炭をつむべきなり」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Sumiuo (スミヲ) ヤク〈訳〉木炭を作る」
*俳諧・太祇句選〔1772〜77〕後篇・冬「たそがれに吹おこす炭の明り哉」
 
③石炭をいう。
 
④紋所の名。すみのきりくち、三盛(みつもり)すみのきりくちなどがある。
 
⑤茶の湯で、炉や風炉に炭を継ぐこと。また、その作法。炭手前。炭点前。
*宗湛日記‐天正一五年〔1587〕三月一〇日「はい入てより一すみあり。咄有て薄茶一ぷくづつめされうかと被仰て」

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