すのこ【簀の子】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

意味

①角材。おもに、断面が方四寸(約一二センチメートル)の木材。
*正倉院文書‐天平宝字六年〔762〕閏一二月二九日・造石山院所解案(大日本古文書一六)「子十七枚〈三枝各長二丈四尺 四枝各長一丈五尺 十枝各長八尺〉並方四寸」
*延喜式〔927〕三四・木工寮「桴担〈略〉簀子卅五枚。〈各長二丈一寸。方四寸〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「簀 板敷附〓魴切韻云簀〈音責 功程式板敷云々 簀子云々 須乃古〉床上藉竹名也」
 
②「すのこえん(簀子縁)」の略。 
*後撰和歌集〔951〜953頃〕恋三・七七〇・詞書「人のもとにまかりて、いれさりけれは、すのこにふしあかしてかへるとていひいれ侍ける」
*蜻蛉日記〔974頃〕下・天祿三年「太刀、とくよとあれば、大夫とりて、すのこにかくひざつきてゐたり」
*宇津保物語〔970〜999頃〕俊蔭「屋戸共も毀ちとりつれば、ただ寝殿のひとつのみ、すのこも無くてあり、ほどもなく、野のやうに成りぬれば」
*源氏物語〔1001〜14頃〕絵合「殿上人は後涼殿のすのこに、おのおの心寄せつつさぶらふ」
*小島のくちずさみ〔1353〕「茅が軒端の編戸、まばらなるすのこより風もたまらず吹上げて」
  
③竹や木を間を少しずつ透かせて並べ、打ちつけたもの。水はけのよいようにしてある。流しなどに使う。
*虎明本狂言・鱸庖丁〔室町末〜近世初〕「いたなる鯉をばきらずして、すのこのいた(〈注〉竹)を一間はづし、したなる魚をはさんであげ」
*俳諧・猿蓑〔1691〕五「立かかり屏風を倒す女子共〈凡兆〉 湯殿は竹の簀子侘しき〈芭蕉〉」
 
④劇場の舞台の天井。横に牛梁(うしばり)を渡し、ここに竹を張ったもの。
*絵本戯場年中鑑〔1803〕下「日覆ひ ぶたいの上三がいの簀(ス)の子(コ)のきわに簾を紙にてはり」

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