ずいひつ【随筆】

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数え方(読み方)・単位

一編(いっぺん)

解説

「編」は詩・文章・随筆・小説などの完結した文書を数える語です。

意味

特定の形式を持たず、見聞、経験、感想などを筆にまかせて書きしるした文章。日本の古典では「枕草子」「徒然草」が有名。西洋では小論文、時評なども含めてエッセーと呼ばれるが、日本のものはより断片的である。漫筆。
 
*文明本節用集〔室町中〕「随筆 ズイヒツ 好手迹義」
*俳諧・春泥句集〔1777〕序「夜半茗話は余が几辺の随筆にて、多くもろもろの人と討論せしことを、雑録したるもの也」
*人情本・英対暖語〔1838〕初・六回「ヱヱナニ、種々のことを集めた随筆サ」
*悪魔〔1903〕〈国木田独歩〉八「謙輔は途中から自分に一冊の随筆(ズヰヒツ)を送り来した」

語源

①日本では、一五世紀の一条兼良「東斎随筆」が「随筆」の書名を持つ最初であるが、これは諸書から説話を引用分類しただけのものであった。
 
②近世の伴高蹊は、「枕草子」を分類して「随筆」の用語で呼んでおり、同時代の石原正明には、「年々随筆」等の著書がある。それらからやがて近代のエッセーの訳語としての「随筆」へと移って行く。

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