だい【台】

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数え方(読み方)・単位

一台(いちだい)、一脚 (いっきゃく) 、一本(いっぽん)、一枚 (いちまい)

解説

一般的にテーブルは「台」「脚」、踏み台は「台」、寝台・鏡台は「台」で数えます。花台や鉢乗せ台などは「台」「本」「枚」で数えます。

意味

①見晴らしのきく建物。物見台。また、高くそびえている建物。うてな。たかどの。高楼。
*枕草子〔10C終〕一四三・殿などのおはしまさで後「あはれなりつる所のさまかな。たいの前に植ゑられたりける牡丹などのをかしきこと」
*中院本平家物語〔13C前〕七・平家福原に落ちつかるる事「瓦に松おひ、垣に蔦しげり、たい傾きて、苔むせり」
*随筆・胆大小心録〔1808〕一〇七「渠(かれ)は富民にて、台をつくりて、旋〓玉衡(せんきぎょくかう)心ゆくものに蔵めたり」
 
②「だんじょうだい(弾正台)」の略。
 
③中国で、政府の役所である尚書省などをいう。
*今昔物語集〔1120頃か〕九・三〇「常に、台の使として四方の貴(き)客有り」
 
④物をのせるための平たいもの。物をのせる器具の総称。
*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一一日「御湯殿は酉の時とか、〈略〉御湯まゐる。その桶すゑたるたいなど、みな白きおほひしたり」
*源氏物語〔1001〜14頃〕常夏「人召して、篝(かがり)火のたい一つ、こなたに、と召す」
*名語記〔1275〕四「よろづの物をだいにすふる、だい如何。だいは台也。うてなの字也」
*わらんべ草〔1660〕五「我等聞及しは、石橋のだいのおきやう相違あり。七太夫時のは、〈略〉だいふたつならび、ぼたんの作りもののおき所かくのごとく」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉六「くるうそうは、腰刀を以て、之を刈り収め、其麦粒を、真中の凹める木のだいの上にのせて、之をつきしが」
 
⑤食物をのせるもの。転じて、飲食物。食物。食事。
*蜻蛉日記〔974頃〕下・天暦三年「しばしありてたいなどまゐりたれば、すこしくひなどして」
*延宝版宇津保物語〔970〜999頃〕忠こそ「おとどまれにものし給へば、箸触れもし給はぬ御だいを七八とたてて、ありがたき物をし据ゑ」
*運歩色葉集〔1548〕「台 ダイ 盃等」
 
⑥料理の品々を、松竹梅などのめでたい飾りつけに盛り合わせたもの。他人に物を贈る場合や祝儀などで用いられた。島台。とくに、近世、遊里で、仕出し屋から遊女屋へ運ばれてくる料理品をさすことが多い。台の物。
*咄本・鹿の巻筆〔1686〕三・三「せいろう四十、また壱間の台(ダイ)に唐辛子をつみて、うへに三尺ほどなるつくりものの蛸のせ」
*浮世草子・新色五巻書〔1698〕五・二「金子五両に日野三疋、縮緬二巻台(ダイ)に据ゑ」
*談義本・根無草〔1763〜69〕後・三「台(ダイ)は喜(き)の字に定り、豆腐は山屋に名高し」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕四・二三齣・下「さすが廓で全盛の、にはかに今日は零落(おちぶれ)て、三度の食の栄耀には、魚吉の台(ダイ)も飽たりし」

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