だいはちぐるま【大八車】

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数え方(読み方)・単位

一台(いちだい)

解説

荷物運搬用の大型の二輪車のことで、「台」で数えます。

意味

江戸前期から、主に関東地方で使用された荷物運搬用の大きな二輪車。二、三人で引いたり押したりする。京都、大坂ではべか車(板車)を使用した。だいはち。
 
*俳諧・伊勢躍音頭集〔1674〕夏「さつまゆりのりんは大八車かな〈宗臣〉」
*御触書寛保集成‐四五・元祿八年〔1695〕一一月「一、町中にて大八車に物を積引候儀」
*随筆・本朝世事談綺〔1733〕四・器用門「大八車(ダイハチグルマ) 寛文年中、江戸にてこれを造る。人八人の代をするといふを以て、代八と名付」
*浄瑠璃・伽羅先代萩〔1785〕一「坂道を押大八車、門口に引付て」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二九「江戸代八車〈略〉左図の如く四夫にて遣るをよてんと云。或は三夫二夫にても遣〓之、軽き時は一夫にても曳けども実は禁也」
*最暗黒之東京〔1893〕〈松原岩五郎〉七「大八車(ダイはちグルマ)に鉄砲笊と唱へたる経一尺あまりの大笊、担ひ桶、又は半切、醤油樽等を積みて」

語源

一車で人八人の代わりをするところからか〔江戸名所記・本朝世事談綺・嬉遊笑覧・大言海・上方語源辞典=前田勇〕。

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