だいこくばしら【大黒柱/大極柱】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

家の中央にある柱は「本」で数えます。一家を支える担 (にな) い手を大黒柱にたとえて「人」で数えることもできます。

意味

①民家の中央部に立っている最も太い柱。主に土間、表、内の三合にあたる柱で、建物の位置が定まったとき、最初に立てられる。立初柱(たてそめばしら)。

*俳諧・山の井〔1648〕年中日々之発句・一一月「きのえねの霜は大こくばしら哉」
*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「大黒柱に寄り添ひて人の善悪を見て、其かしこさ又もなき人なるが」
*紙上蜃気〔1758〕「大黒柱 寺院大厨」
*洒落本・青楼昼之世界錦之裏〔1791〕「大黒ばしらのきは上りはなには、ていしゅ(喜左衛門)きせるのさきでさしづしてゐる」
 
②転じて、一国・一家の中心となって支えている人物。
*浄瑠璃・染模様妹背門松〔1767〕上「片付けて仕廻ふたら跡は嫁入一段計り。今んの内に山家やの大黒柱(だいコクバシラ)」
*百一新論〔1874〕〈西周〉上「堯舜などの聖人が、天に継ぎ、天道を奉じて、人間の大極柱を立てられた時に、億兆の民の君とも師ともなって治めて」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・三「其地へ往って一軒の家を成やうになれば家の大黒柱とて無くて叶はぬは妻」
*黒潮〔1902〜05〕〈徳富蘆花〉一・六・一「此十年の間日本の大黒柱は誰であったかと問へば、不肖ながら此藤沢と承認せざるを得ないのである」

語源

「三代実録」に「元慶二年始竪大極殿柱〓」とあることによるもので大極柱の義からか〔類聚名物考〕。この柱をもとに棟梁を定めるところから、タイキョクハシラ(太極柱)の義〔東〓子・言元梯〕。

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